自然療法医スコッツ氏監修

「いんきんたむし」も「水虫」もティーツリーで完治

治療方法が間違っていると、いつまで経っても完治しません。

*閲覧注意*
本項には患部の症状がわかる画像が含まれています。閲覧される場合は自己責任でご覧下さい。

男女別いんきんたむしの症状

いんきんたむしは白癬菌がデリケートゾーンに感染する病気です。

ひと昔前まで中年男性の病気と思われていました。

しかし、実際の男女比はおおよそ6:4と男性でも女性でも罹患する病気です。

いんきんたむしの原因菌は水虫と同じ白癬菌で、原因菌が同じですので、水虫の治療薬で有名なラミシールクリームでも治療可能です。

しかし、あくまで薬剤です。体質に合わないと悪化してしまったり、かぶれ、かゆみ、発赤などの副作用がでてしまうこともあります。

男性のいんきんたむしの症状

男性の場合、強いかゆみを伴った小さなブツブツや水ぶくれなどの湿疹がお尻の外側や太もも辺りに広がります。
発症する場所はこの部分です。

男性のいんきんたむしは、かゆみを伴った湿疹がお尻の外側や太ももに広がります

陰嚢(睾丸・金玉)やペニスには感染しません。陰嚢やペニスに湿疹やかゆみが出ている場合は、他の病気(陰嚢湿疹や亀頭包皮炎など)が考えられます。

症状は以下の様な発疹です。

いんきんたむし 男性の症状 いんきんたむし 男性の症状

Reference: https://www.nizoralshop.com/en/content/39-jock-itch-rash

女性のいんきんたむしの症状

女性のいんきんたむしの症状はお尻の割れ目のあたりから発症することが多く、デリケートゾーンや太ももに湿疹が広がります。

女性のいんきんたむしの症状はお尻の割れ目のあたりから発症する

症状は以下の様な発疹です。

いんきんたむし 女性の症状 いんきんたむし 女性の症状

ちなみに、「いんきんたむし」によって、おりものに変化が起こることは一般的にありません。
おりもののニオイがきつくなったり、カッテージチーズのように固形っぽく固まる場合は「カンジダ膣炎」の可能性が高いと言えます。(原因は同じ真菌ですが白癬菌ではなくカンジダ菌です)

・Reference: https://howtocurefast.org/rash/rash-on-buttocks-symptoms-causes-pictures-treatment-get-rid/
・Reference: https://www.allhealthsite.com/jock-itch-pictures-causes-symptoms-and-treatment.html

いんきんたむしは梅雨の時期から増加する

原因菌である白癬菌は、高温多湿の環境を好みます。

高温多湿になる梅雨の時期に患者さんの来院が増えるのはそのためです。

もちろん初めていんきんたむしになる患者さんもいらっしゃいますが、気温が低い季節には白癬菌の活動が弱まり、症状が軽減されていただけというケースが多くあります。

つまり、いんきんたむしが完治したと勘違いしてしまう方が多くいらっしゃるということです。

「いんきんたむし」発症の原因と感染経路

いんきんたむしの原因になる白癬菌「いんきんたむし」の原因菌は白癬菌です。水虫と同じ菌です。

  • 白癬菌は湿気を好むため、ストッキングや下着などの汗むれが原因で発症することがあります。
  • セックス(性交渉)などで相手と皮膚接触があり、相手が「いんきんたむし」の場合、移され発症する事があります。
  • 水虫の人が、足をかいた手でデリケートゾーンを触ると「いんきんたむし」を発症する可能性があります。
  • その他銭湯、トイレ、プールなどで感染する場合が多くみられます。

白癬菌が体のどこに感染するかで病名が異なる

白癬菌が原因の病気は主に5種

  • デリケートゾーンに感染「いんきんたむし」
  • 足に感染「水虫」
  • 爪に感染「爪水虫」
  • 体、腕、足などに感染「ゼニタムシ」
  • 頭部に感染「シラクモ、頭部白癬」
です。

つまり、「いんきんたむし」も水虫もゼニタムシも、すべて原因は共通して白癬菌治療方法は同じです。

さていよいよ「いんきんたむし」の完治の方法について具体的に説明していきましょう。

白癬菌の特徴を理解すれば、ラミシールだけでは完治しない理由がガッテン!

白癬菌は真菌の一種でカビと同じです。

カビが家に生える事を想像してください。
それと同じです。

ジメジメして、風通しが悪く、掃除をしていないところにカビは発生します。
カビキラーなどで掃除しますが、またしばらくするとカビが発生。

その理由は3つ

  1. カビキラーで表面のカビは殺せますが、壁の中のカビの根っこは殺せていないから。
  2. 運よくカビがまだ根を張っていなくて、カビキラーできれいに殺せました。でもまたどこからかカビ菌が飛んできて付着してカビが発生したから。
  3. ジメジメ感、風通しの悪さが改善されていないから。

「いんきんたむし」をラミシールで殺してもまた「いんきんたむし」は再発してしまった理由も同じです。

  1. 白癬菌が根を張り、皮膚の中で生きているから。
  2. 「いんきんたむし」を完治してもどこからか(自分の水虫から、皮膚の接触、風呂、プールなど)で白癬菌が付着したから。
  3. あたなの体が「いんきんたむし」を発症しやすい体になってしまっているから。

「いんきんたむし」を完治させる4つのコツ

「いんきんたむし」を絶対に再発させたくないなら以下の4つを実行しましょう。

  1. 症状として出ている「いんきんたむし」の原因である白癬菌を殺す
  2. 「いんきんたむし」を移されても根を張る前に殺して洗い流す。
  3. 皮膚の表面に出てきていない体内の白癬菌も殺す
  4. 免疫力を高め白癬菌の活動を抑える

実はこの4つを守ると「いんきんたむし」だけでなく「水虫」などほかの症状も完治します。

女性の方はカンジタ膣炎も発症しなくなります。
男性の方はカンジダ性亀頭包皮炎も発症しなくなります。

それでは4つのコツのやり方を、一つずつ説明していきましょう。

① 症状として出ている、「いんきんたむし」の菌をまず殺す

「いんきんたむし」を治す市販薬。
白癬菌を殺す成分はおすすめ順から以下の3つです。

  1. 「ティーツリーオイル」
  2. 「塩酸テルビナフィン」
  3. 「塩酸ブテナフィン」

1、 ティーツリーオイル

「ティーツリーオイル」を1位にした理由は効果の高さだけではなく、副作用が無い為です。
「ティーツリーオイル」はオーストラリアの先住民、アボリジニが万能薬として古くから愛用してきた植物由来のオイルです。
白癬菌やカンジタ菌などの幅広い種類の真菌や細菌に対して強い殺菌力があり、その殺菌力は99.9%ということが証明されています。
「ティーツリーオイル」はナチュラルなハーブを原料としているので、「塩酸テルビナフィン」成分のラミシールなどに比べ副作用が無いのがメリットです。

ティーツリーオイルの商品を選ぶ際は濃度1%以上の物がおすすめです。
なお、ティーツリーオイルは決して原液では使わない様に。
強すぎて皮膚ダメージを与える可能性があります。

ティーツリーオイルの臨床実験
ティーツリー油は、0.5%から1%未満の濃度に希釈した場合でも、幅広い種類の細菌や真菌に対して強い殺菌力が証明されています。
その為、石鹸など洗浄剤へ配合するなど幅広く使われています。
フケを防止するためのティーツリーが配合されたシャンプーもあります。

99.9%の殺菌
ヒトから採取した歯垢にティーツリーを混ぜ、ティーツリーを除いてから培養し10種の菌を観察した結果、ティーツリー1%濃度の液では99.9%が殺菌され、原液では全く菌の発育が観察されなかった。

60人中58人が改善
水虫や魚の目、タコなどの足の症状60例に対し、38例が顕著な効果、20例に良好な効果があった。

50人中49人に効果(医薬品より副作用無し)
にきびや口腔のカンジダ、皮膚のカンジダ、皮膚炎・湿疹、ヘルペス、爪・股・足の白癬に用いられ、被験者50名のうち1名を除き、症状の完治か顕著な効果があった。
また、医薬品よりも副作用も少なかった。

(ウィキペディアより一部抜粋)

おすすめするファンガクリームおすすめするファンガクリーム私がお勧めするティーツリーオイル軟膏
ドクターズチョイスのファンガクリームEX
という商品があります。
濃度は1%
その他、皮膚の乾燥を防ぐシアバターなども配合されています。

2、塩酸テルビナフィン

塩酸テルビナフィンを配合したラミシールクリーム 塩酸テルビナフィンを配合したラミシールクリーム この成分配合で有名なのがラミシールです。
「塩酸テルビナフィン」は白癬菌に対しての殺菌作用が高く、水虫の治療でよく処方される抗真菌薬です。
強い薬のため、1日1回使うだけで効果が1日持続します。
ただし以下の様な副作用もありますので注意してください。
発疹、蕁麻疹、かゆみ、紅斑、湿疹、皮膚乾燥、疼痛、色素沈着、皮膚灼熱感、発赤、刺激感、鱗屑(皮膚のフケ様のもの)、落屑(皮膚がはがれ落ちる)、皮膚亀裂など「いんきんたむし」はデリケートゾーン近くに発症しますので色素沈着などが心配な方は注意してください。

陰嚢に塗るのはNGです。
ラミシールは陰嚢には効果が有りません。
もし陰嚢に何らかの症状が出ている場合は「いんきんたむし」の他に、「陰嚢湿疹」など別の症状を発症している可能性があります。

その場合、陰嚢湿疹の原因は白癬菌ではなく、別の菌です。
泌尿器科か皮膚科で診察を受けましょう。
ほとんどの場合は抗真菌薬やかゆみ止め、掻きむしって傷口ができており、細菌が侵入している可能性が高い場合は細菌を殺す処方薬などが処方されます。
週に1回通院し、お医者さんから「お薬を止めていいですよ」と言われるまでは長期的にしっかり治療しましょう。一般的に、早くても1~2ヶ月の通院が必要と言われています。

もしくはティーツリーオイル配合のファンガクリームを使用しましょう。

3、塩酸ブテナフィン

塩酸プテナフィンを配合したプテナロック塩酸プテナフィンを配合したプテナロックこの成分配合で有名なのがブテナロックです。
これも白癬菌に対しての殺菌作用があり、水虫の治療でよく処方される抗真菌薬です。
以下の様な副作用が有ります。
局所の発赤・紅斑、かゆみ、接触皮膚炎、刺激感、水疱など

ポイントその1
まずは上記の3つのどれかを使い、今出ている「いんきんたむし」の症状を抑えましょう。

②「いんきんたむし」を移されても根を張る前に殺して洗い流す

家でカビを生やさない様にするには日々掃除を怠らない事
これと同じように「いんきんたむし」が発症しやすいところは毎日清潔に洗いましょう
特にセックスなど皮膚の接触があり、移される可能性が高い時は念入りに洗いましょう。

石鹸ただし絶対やってはいけない洗い方

普通のせっけんやボディーソープで患部をゴシゴシ洗うのは絶対にNG
「いんきんたむし」の症状をさらに悪化させることになります。

その理由は、普通のせっけんでは皮膚上にいる良い常在菌を洗い流し、「いんきんたむし」の原因である白癬菌を洗い流すことができないからです。

菌人間の皮膚には100兆個もの常在菌が存在しています。この中で良い働きをする菌もいれば、悪い働きをする菌もいます。
良い菌と悪い菌は皮膚上で勢力争いをしている状態です。

ところが、普通のボディソープやせっけんでゴシゴシ洗ってしまうと、白癬菌などの悪い菌は殺さず、逆に良い菌を洗い流してしまいます。

すると、一気に白癬菌が勢力を増し増殖してしまいます。

大切なことは、白癬菌などの悪い菌はしっかり洗い流し、良い働きをする常在菌は残して皮膚を守ることです。

いんきんたむしや水虫になったら
お湯だけで患部を優しく
洗ってください

と病院でお医者さんから言われるのはこれが理由です。

ファンガソープどうしてもせっけんで患部を洗いたい場合は、ティーツリーオイル配合の薬用せっけんを使用しましょう。
ちなみに先ほどご紹介したドクターズチョイスではティーツリーオイル配合の薬用ソープ、
ファンガソープも扱っています。

ポイントその2
お風呂でお湯だけで患部を洗う。
もしくはティーツリーオイル配合のソープを使っていんきんたむしの菌(白癬菌)を殺して洗い流す。

③ 体の中に潜んでいる「いんきんたむしの菌」(白癬菌)も根本的に殺す

ラミシールを塗った経験のある方ならお判りだと思います。
ラミシールを塗ると1週間ほどで痒みも無くなりほとんど治った感じがします。
そこでほとんどの人が、ラミシールを塗るのを止めてしまいます。
するとしばらくするとまた「いんきんたむし」の症状がでてくる。

これは家のカビの例でご説明しましたように、皮膚の中に「いんきんたむし」の原因菌である白癬菌が根を張っていたからです。
皮膚のターンオーバーによってその菌がまた皮膚表面に出てくると「いんきんたむし」の症状が出ます。

皮膚のターンオーバーは28日と言われています。
白癬菌の根の深さにもよりますが、最低でも1か月。できれば2か月はラミシールやティーツリーオイル配合のクリームを塗り続ける必要が有ります。

次のコーナーでもご説明しますが、「いんきんたむし」がなかなか治らない人は体質的に「いんきんたむし」や「水虫」、「カンジダ」になりやすい人です。

そのタイプの人は体質改善するまでは毎日、ラミシールやティーツリーオイル配合のクリームを塗る習慣をつけておいた方が良いです。

私がラミシールよりティーツリーオイル配合のクリームを勧める理由は、色素沈着や副作用が無いからです。

ポイントその3
「いんきんたむし」の症状が治まってもラミシールやティーツリーオイル配合のクリームを塗り続けること。
最低でも1か月~2か月。
水虫やカンジダなども発症しやすい人は毎日塗って解決。
毎日塗るなら副作用の無いティーツリーオイル配合のクリームがお勧め!

④「いんきんたむし」(白癬菌)の活動を抑え、免疫力も付ける

ここからは上級編です。
① ~③の対策を日々続けていれば「いんきんたむし」はまず完治します。
さらに
④の対策をすれば体質改善され「いんきんたむし」だけでなく「水虫」「カンジダ」などかかりにくい体質になります。

実は体内に潜んでいるカビと言われる「真菌」は白癬菌やカンジダ菌だけではありません。
様々な菌が実は私たちが抱えている体調不良と関係していると最近の研究で明らかになってきました。

もし、興味のある方は以下の本を一度読んでみる事をおすすめします。
毒だらけ 病気の9割はデトックスで防げる(内山葉子博士著)
毒だらけ病気の9割はデトックスで防げる

おなかのカビが病気の原因だった(内山葉子博士著)
おなかのカビが病気の原因だった(内山葉子博士著)

リウマチはうがいで治る 真菌(カビ)予防による健康長寿のための提言(河北正著)
リウマチはうがいで治る 真菌(カビ)予防による健康長寿のための提言

それでは白癬菌など真菌(カビ)の活動を抑え免疫力を上げる方法をご説明します。
簡単に言うと体内のカビを排出し、増殖しにくい体にする事です。
免疫力を上げるには腸内環境の改善が一番です。

カビを排出する
多くのカビが「腸内」に潜んでいます。
「いんきんたむし」「水虫」「カンジダ」になりやすい人の多くは「便秘」の傾向が強いです。
あなたは毎日便が気持ちよく出ていますか?

理想は1日バナナ3本程度の茶黄色の便を毎日排泄することです。
もし便秘気味なら一度本格的にデトックスする事をおすすめします。

カビが生えにくい腸内環境を整える
デトックスした後は、腸内の善玉菌と言われる、ビフィズス菌と乳酸菌を多品種、大量に投入しましょう。
デトックスで悪い菌やカビも排出されますが良い菌も排出されたからです。

市場ではXXXX乳酸菌などと一種類の乳酸菌をPRしているヨーグルト等ありますが1種類では足りません。
腸内には1000種類以上のビフィズス菌や乳酸菌が存在して初めて腸内環境が整います。
できるだけ多くの種類の善玉菌を摂りましょう。

善玉菌は一度摂取しても便と一緒に排出されてしまいます。
善玉菌が住み着くまで数か月は最低でも供給し続ける事をおすすめします。

善玉菌と一緒に必ず摂るべきものが善玉菌のエサ
食物繊維とオリゴ糖です。
お忘れなく

カビの活動を抑えるハーブや食材を食べる
以下の食材はカビを殺したり、活動を抑える効果が有ります。
積極的に摂れば、「いんきんたむし」「水虫」「カンジダ」を発症しにくい体質になります。

カビを減らす(抗真菌作用の有る)ハーブはいろいろあります。

ニンニク 梅肉エキス カプリル酸
グレープシードオイル オレガノ ココナッツオイル
MCTオイル ローズマリー クローブ
シナモン レイシマッシュルーム ゴールデンシール
オリーブの葉 パウダルコ ニーム
リンゴ酢 エキナセア ブラックウォールナッツ
ホロピト ワームウッド ウワウルシ

この中で比較的摂りやすいのがニンニク、梅肉、シナモン、リンゴ酢、ココナッツオイル、MCTオイル、ローズマリー
あたりでしょうか?
日々積極的に食べるようにしましょう。

上記のハーブを配合したサプリメントも有ります。

ファンガクリアファンガクリアーというサプリです。
腸内環境を整える乳酸菌も配合し、ハーブ100%なので毎日安心して摂取できます。
一方カビの繁殖を促す食品も有ります。
① 糖分(甘い物、炭水化物、スナック類)
② 小麦粉
③ 食品添加物(カップラーメンなど加工食品)
この3つの食材はついつい食べてしまいますよね。
完全に辞めるのは不可能ですが心掛けて最小限にするようにしましょう。

下着はコットン100%下着はできるだけ100%コットンで通気性の良いものを!
下着は通気性の良いコットン100%のものをおすすめします。
白癬菌は湿度が高い場所を好み、繁殖力を増します。カビと一緒です。
可能な場合は、自宅で下着を着用せずに過ごすほうが、「いんきんたむし」を早く治すことができるでしょう。
つまり、お風呂あがりは患部をしっかりと乾かすことも重要です。
火傷に注意してドライヤーや扇風機で患部を徹底的に乾かすのもいいかもしれません。

ポイントその4
腸内環境を整え、カビが生えにくくする。免疫力を上げる
カビを殺す、活動を抑える食品、ハーブを積極的に摂り体質を変える
糖分、小麦粉、添加物(加工食品)を極力抑える

補足

「いんきんたむし」に効果がない市販薬も有ります。

「いんきんたむし」に効果があると謳っている市販薬の中には、主成分がグルコン酸クロルヘキシジンのものがあります。グルコン酸クロルヘキシジンは皮膚への刺激が少ない消毒薬として知られています。
ただし、グルコン酸クロルヘキシジンは皮膚への刺激が少ない分、消毒薬の中でも効果が弱く、白癬菌を含む真菌への効果が限定的なので、この成分が含まれている市販薬で「いんきんたむし」を完治させることは難しいと言えます。

「いんきん」と「いんきんたむし」の違い
「いんきん」と検索すると「いんきんたむしの略」と出てくることもありますが、実際にはいんきんは「陰嚢湿疹」を指すことが多く、陰嚢湿疹の原因は「いんきんたむし」とは異なります。

陰嚢湿疹はその名の通り陰嚢(睾丸・金玉)にできる湿疹で「頑癬(がんせん)」と呼ばれることもあります。
繰り返しになりますが、いんきんたむしは白癬菌が原因のデリケートゾーンの病気ですが、陰嚢湿疹の原因は白癬菌以外の菌です。

いんきん(陰嚢湿疹)の原因ははっきりしておらず、体質や食べ物、アレルギーなどの生活環境の影響が大きいと言われています。
つまり、人それぞれ体質による症状のため、皮膚科医でもなかなか原因が特定できません。
つまり、股間がかゆい場合は「いんきんたむし」、陰嚢(睾丸・金玉)がかゆい場合は「いんきん」と区別しましょう。

どちらも陰部の病気だけど「いんきんたむし」と「カンジダ」は何が違う?
いんきんたむしもカンジタも、どちらも真菌によって引き起こされるデリケートゾーンの病気です。違いを一覧にすると以下の通りです。

  いんきんたむし カンジダ
原因菌 白癬菌(真菌の一種) カンジダ菌(真菌の一種)
発症 ・感染は皮膚接触によるもので、白癬菌のついたタオルなどから感染する。
・セックス(性交渉)や銭湯、トイレ、プールなどで感染する場合が多くみられる。
・水虫と同じ原因菌のため、家族に水虫の人がいて感染するがこともある。
・いんきんたむしは男性が発症することが多い。
カンジダ菌自体は、もともと人の体にいる常在菌で、疲れやストレスによる免疫力が低下し、カンジダ症を引き起こす。
症状 ・強いかゆみを伴った小さなブツブツや水ぶくれがあらわれる。
・かゆみを我慢できず掻きむしってしまう人も多く、傷口ができて出血したり、膿が出る場合もある。
・女性の場合、いんきんたむしによって、おりものに変化が起こることは一般的にはありません。
・激しいかゆみがあり、男性の場合、亀頭部や包皮に白いカスを(白色苔)が出る。また、患部がカサつく。
・女性の場合はおりものが変化することも多く、白っぽくなったりかたまったり、臭いが強くなる。
症状が出る場所 ・性器周辺から、太ももにかけて症状が広がっていく。 ・男性の場合、性器の先端、女性の場合性器から肛門にかけて症状が出る。

「いんきんたむし」で炎症した皮膚を再生する成分
皮膚をより早く再生させるには、「ビオチン」という成分も有効です。
ビオチンは皮膚や髪の毛、爪の成長のため重要な成分です。
アトピーを患っている人は、体内のビオチン濃度が低いことがわかっています。

ビオチンは1日5000mg摂取がお勧め!
ビオチンの効果を発揮させるため、亜鉛、ビタミンC、の配合してあるものを選びましょう。

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